プルーストと源氏物語

失われた時を求めて」と「源氏物語」は今も成長し縦横に根を張ってゆく「文学機械」である。切断し、ずれ、接続し縦横無尽に繫茂し刈り取られて行くがリゾームを通して再び伸び始めるのである、それは「百年の孤独」のように都市さえも飲み込んでいくのである。プルーストの小説と源氏物語は多孔質の隙間を多く抱えそこには小さな他の「文学機械」が出入りするのである、それは珊瑚礁を思わせる。そしてそこにはリアルさえ自由に行き交うのである。