資本主義と欲望論 ―資本主義は何故かくも暴走するのか?そこに巻き込まれるとうつ病、双極性障害になるー

井上陽水の歌に「限りない欲望」と言うのがある

「限りないもの それは欲望

 流れ行くもの それは欲望

 

 子供の時欲しかった 白い靴 

 母にねだり手に入れた 白い靴

 いつでもそれを どこにもそれを はいていた

 

 ある日僕はおつかいに町に出て

 靴屋さんの前を見て立ち止まった

 すてきな靴が飾ってあった 青い靴

 

 限りないもの それは欲望

 流れ行くもの それは欲望

 

 僕が20才になった時君に会い

 君が僕のすべてだと思ってた

 すてきな君を欲しいと思い求めていた

 

 君と僕が教会で結ばれて

 指輪かわす君の指 その指が

 なんだか僕は見飽きたようで いやになる

 

 限りないもの それは欲望

 流れ行くもの それは欲望......」

 

と言う歌詞で「欲望」の本質を現している、つまり欲望とは「蜃気楼」であり武蔵野の「逃げ水」であり決して捕まえる事が出来ない、実在しない「幻想」なのである、そして「現代資本主義」はその欲望=幻想の上に築かれた「砂上の楼閣」なのである、だから資本主義が津波のように撃ち出して来る「商品」をどんなに消費・浪費しようと「欲

 

望」を完全に満たすことは「論理的」・「構造的」に不可能なことなのであり、それは本質的に霞を食べている事であり、「麻薬」の役割しか果たさないなだ、そしてそこにどっぷり漬かり囚われてしまうと「麻薬」・「中毒」の「一般法則」どおりに精神・肉体のエネルギーを吸血されてしまい、遅かれ早かれ「うつ病双極性障害」を発症することになるのである!