自殺についてー克服にむけてー(3)自殺したい人の読書案内-予防自殺学の観点から

プルースト村上春樹白石一文、少し変わり種で倉橋由美子、より根本的に「源氏物語」etc.がお勧め作家、著作です、

プルーストの「失われた時を求めて」が良いと思われるのは、何しろ長いという事、自殺したいと思っても本来生真面目な自殺願望者は読み終えて「切り」を付けてから自殺

 

 

する人が多いのでなかなか読み終われない「失われた時を求めて」は自殺決行を先延ばししその内に自殺したい気持ち自体が消失してしまう可能性が大きい著作なのです、しかも内容がレベルが高く、「知恵」にも満ちているので自殺願望の基盤になる「生きづらさ」を軽減する可能性高い作品であると思います、自殺願望者のための「プルースト

 

 

セラピー」と名付けても良いのではないかと思っています、次におススメの村上春樹の著作もプルーストと類似の効果がありますが、少し違うのは村上春樹には「ハルキスト」という多くのファン(潜在的には100万人以上)がいて「全世界的」にそれぞれコミュニティを作っていて盛んに交流しているので「現実に」人々と触れ合って救済され

 

 

る傾向のある人にはお勧めの作家です、次の白石一文は僕の解釈では「スピード感のある村上春樹」ではないかと思っています、何しろ読みやすくあっという間に読めてその爽快感は格別のものですが、そこから推論できる様に読む作品が尽きてしまう(かなりの数の作品数ですが)危険があります、常用せず緊急避難用として常備薬として置いと

 

 

くのが良いと思います、次の倉橋由美子の作品ですがそのカフカ的作品群は現実から逃避するのに役立ちます、何しろ「耐え忍ばなければならない時」にはとても有用な作品群です、言わば時間を「ワープ」する作品です、今回最後にお勧めするのは「源氏物語(もちろん現代語訳です、)です、その甘い夢のような世界に溺れながらもその物語か

 

 

ら日本人の心の奥底を学び、平安時代以降の日本文化の万能の通行手形、つまり「文化のスタップ細胞」を手に入れる行為と言っても過言ではないと考えています、言い換えればプルーストが「人間になる」のに役立つとしたら「源氏物語」は「日本人になる」のに役立つ作品なのです、それが「日本社会」の中で生きて行くのにどれほど役に立ち

 

 

「生きづらさ」を抱えている為に「自殺に追い込まれる人々の」逃げ出す勇気「力」になるかは想像出来ると思う、