村上春樹とコロナと人類学(3)

順番が逆になってしまったがコロナが暴いた「日本の不都合な真実」について語ってみたい、先ず思ったのは『進撃の巨人』である、コロナにおいて一番重要な場所は東京である、特にオリンピック開催の面からもここの「感染抑え込み」はそして経済の観点からも「最重要課題」のはずなのにパンデミックの始まった2月からの動きは本当に遅く「ナメクジの如し」と言われた、それから8か月が経ち世界中の100万人の死者と言う犠牲の上の経験・知識が「集積」されているにもかかわらず殆ど8か月前と変わらないどころか「コロナ疲れ」から「後退」しているかのようである、何でこんな事なのか?誰も明確な説明をしあぐねている、今何をすべきかが誰にも分からず「火事場泥棒的」な思い付き行動だけが横行しその真綿で締められる様な「不安」の霧が世の中を覆い三浦春馬さん竹内結子さんの自殺を起爆として若い女性の自殺が激増すると言う事態である、ここで暴かれ始めた「東京」という「進撃の巨人」を考えて見よう、東京は徳川家康が秀吉に僻地へと「左遷」させられた沼しか無い「荒れ地」であった、そこを家康の英知で逆転しオランダの様に「人工の都市」を築いたのである、しかしながらそれは天から奇跡を起こしたのではない、地方から食い詰めた人々を搔き集め平均寿命30台と言われる「奴隷労働」の生き血の上に築かれた、何処を掘っても骨だらけと皮肉られる「呪われた」都なのである、正に人を食う「進撃の巨人」そのもなのである、それが維新後東京へと受け継がれ、さらに現代に受け継がれ日本の「権力の中心」として君臨しているのである、そしてパンとサーカスの「サーカス」としてオリンピック開催で都民≒国民を「浮かれさせよう」とした矢先に「パンデミック」が襲い掛かり皆さんみんなが「村上春樹ワールドの中に無理矢理に全員投げ込まれてしまったのです」、後は皆さんが経験した・している事なのです、それが「東京≒日本の不都合な真実」なのです、